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「先輩と私」 女の子に生まれ変わっても女の子が好き
「レズビアン」に憧れる目線での、レズAVレビューとコラム
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先輩と私 81
 懸念された先輩と私の新作迷ったあげく、残念ながら初の購入見送りという形をとり、偶然にもDMMレンタルで発売日当日に借りられるということになり、借りて見ることになりました。


 見た第一に思ったことは

 「これって先輩と私?」

 確かに看護士養成専門の高等学校があるのは存じています。そこは否定はしません。
 しかし、後輩役の子は高校生に頑張って見れば見られなくはなかったですが、二人とも激しい茶髪でメイクも濃く、先輩役の子にははっきりとへそピアスの痕があり、それはそれで別に構わないとは思ったのですが、やはり、看護士のタマゴということで清楚な感じを望みたい私にとりましては違和感ありありでした。多分そういった学校では茶髪禁止なのではないでしょうか?
 細かいこと言うなとお叱りの声はあるとは思いますが、ナースキャップは看護学校の卒業式に当たる戴帽式で初めて与えられるもので、女子校生ということで無理矢理設定を押し込んだが為、結果、コスプレのようになってしまった様に思います。http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%D7%CB%B9%BC%B0
 一応、セリフにも「先輩」という言葉は出て来ましたが、「これなら別にコスプ・レ・ズ シリーズと同じじゃないの?」このシリーズはいつの間にか無くなってしまったようですが、まさしく、女子校生コスプレとナースコスプレの作品と言っても良かったのではないでしょうか。

 そして、問題の道具使用について、はっきり一言、「なんで???」

 今回「先輩と私」には道具使用反対の声が多くあったことはみなさん、もちろんメーカーさんも周知の事実だったはずです。そこにあえて道具の使用、必要性を全く感じませんでした。
 昨年の会合で「道具好きの方々にも見てもらえる作品も作っていきたい」と担当者の方もおっしゃっていました。今回道具使用のシーンを見て、到底道具使用のファンの方が満足される使い方とは思えませんでした。むしろ道具反対の方に配慮したかと思えるくらいの使用時間の短さ、クリに当てて少しの挿入、最後には道具使用をやめての貝あわせ、相互手マンでのフィニッシュ。これでは今までこのシリーズを見ていなかった道具ファンの方々が「おお、これから先輩と私贔屓にしよう」と思えたでしょうか?満足出来たでしょうか?

 私はもちろん、道具否定の方にとってこの道具使用のシーン、「嫌ならその部分飛ばして見れば良いじゃん」「最後は道具使用じゃなかったから良かったでしょ?」そういった声が聞こえてきそうな気がしました。
 私は今回の作品、道具使用がなければ当然購入していました。今まで見てきた「先輩と私」の感想レビューでこのシリーズにぜひ道具を使って欲しいというご意見は見たことがないです。むしろ「道具使用がないから良い」というご意見しか見たことがありません。
 私も含め、「道具を使っているから購入しない」と思われた方々少なくないのではないでしょうか。昨年の会合では発売前に「道具を使っているから駄作だ」と言って欲しくない。買って見てから批判して欲しいとおっしゃっていました。しかし、はっきり道具使用の有無で購入判断されている方もいます。見たくないものでも買って見る。そこまでして購入余裕のある方なんてそんなに多くはないはずです。私も購入余裕はありません。

 それと今回私にとってショックを更に大きくしたのはラヴァーズレーベルでの「レズの華が咲く頃。 ?新訳・女子校生れずびあん」の発表でした。
 ここ数年「先輩と私」の評判あまり良くありませんでした。それで新しい女子校生レズの作品、サンプル画像を見る限り期待大なのですが、「これって、本来「先輩と私」でやるべきじゃないの?」「それで道具使用??」そういった疑いを感じてしまいました。
 「レーベルが違って制作者が違うから仕方がない」のでしょうか?
 なにか、悲しいです。これでも「先輩と私」シンパとして、結構どこの掲示板やブログでも「先輩と私」の素晴らしさを訴えてきたつもりです。お薦めもしました。
 何か私の思いを否定された気分にもなりました。

『今回の作品について』
 
 前々回作品の79から、良い感じにだんだん元の「先輩と私」に戻りつつあるかなとは感じていたんです。今回の作品でも絡み的には実は悪くはないなとは感じたんです。確かに、キスの最中にもずっと下腹部へのアップを撮り続けているところには多くの方のご指摘もあったように私も大いなる不満を覚えました。
 後輩役のレイカさんの「先輩、チュウー」と言っている部分はこのシーン一番可愛らしいところであると思ったのですが、そこではぜひ、キスのアップに移行していただきたかったです。この下からのアングルでの太腿のアップは私は好きです。でも、このアップが1分以上続くのはちょっと長すぎました。所々キスのアップも欲しいと思いました。

 私の場合は「おマンコ」描写にそれ程こだわりのあるほうではありませんし、クンニの場面でもでもやられている頭の側からのカメラのアングル、一番のお気に入りです。

 それと今回、カメラのアングルや動かし方、移動がかなり絶好調時のカメラワークに戻ったなという印象でした。
 キスでの斜め上からのアングル、乳首ナメからキスへの移動、下から上へ、足下から頭側へのカメラ移動、ベッドでの絡みでのお尻から前のほうへカメラを回すカメラワークなど、最初のチャプターを除いてはカメラワークについてはかなりよくなったなと言う印象は持ちました。

 プレイ的には風呂場でのシャワーを股間に当ててイカせる、オッパイの擦りあわせ、クンニしながらの乳首弄り(ここでの攻められている頭側からのアングル)、相互手マンなど、私好みのシーンもありましたし、キス的にもハード系とはいえ、満足出来るものでした。お二人の熱度も私は感じました。
 
 ただ、最後の包帯の当て方などの医療プレイはもう少し続けて欲しかったですし、包帯での目隠ししてのプレイ時の「朝まで寝かせないからね」というセリフは女子校生らしくなく、いかにも昭和の三流エロ小説のようなセリフでこれはどうかと思いました。

 このように道具使用さえなければという作品であったので余計に残念でなりません。

 
 今回の「先輩と私」で「船場吉兆」と「赤福」が頭に浮かびました。
 共に老舗であり、その地を代表する、料亭と言えば吉兆、伊勢と言えば赤福と言っても良い店です。不祥事により、信頼と信用を失いました。今回の「先輩と私」の件はもちろん不祥事ではないですが。
 吉兆は料理人としてそこに修行として入り、そこを出れば一流の料理人として認められるくらいでした。大会社の取引や政治家の会合に使われるほどの超一流料亭でした。庶民サラリーマンは中々行くことが出来なかったほどに。

 赤福も私達関西在住の者はほとんど小学校の修学旅行は伊勢であり、お土産には必ず赤福餅を買います。赤福の店頭には朝早くから行列が出来るそうです。
 今はどうなっているか知りませんが、私が小学生当時は修学旅行出発前に赤福をどれだけ購入するか申込用紙に記入して提出していました。おそらく当時は注文を受けた分だけ製造して販売していたのでしょう。今は伊勢に行かなくても、京都、大阪でもどこでも購入できます。大阪みやげの一位になっているくらいです。製造工場も伊勢以外にもあるそうです。

 吉兆の創業者である 湯木貞一氏は生前「料理屋と屏風は広げすぎると倒れる」という含蓄のある言葉を残されました。いずれの不祥事もこれが要因だと言われています。
 厳しい言い方ですが、今のU&Kはまさしくこれが言い当てはまるのではないでしょうか?今、U&Kでは5.6作品のレズシリーズを出しており、しかしながら琴線に触れるシリーズは今のところ 「Lesbian Life」のみのように思います。これでさえも道具なんて別に使う必要もないのに使っていたりで評価は不安定なのですが。あまりにもレズ作品が増え、そのどれもが評価されたいがために「大衆に迎合」(全てのファンに評価されたい)したがためにそのシリーズの特徴を見失ったどれもが中途半端な出来に終始している感があります。

 以前はこの「先輩と私」と「ディープレズビアン」しかありませんでした。その両シリーズともそれまであまり満足の得られることの無い作品が多かったレズファンの溜飲を下げるほど評価を高め、そのほとんどが批判する人もほとんどいないくらいの出来でした。
 少数のスタッフで集中して作品作りが出来たのでしょう。

 これから「先輩と私」はどうなるのか、どのようにしたいのかU&Kさんのお考えをぜひ聞きたいです。
 新レーベルでの新女子校生レズがシリーズ化し、今後「先輩と私」が道具有りという方向に行こうという意思があればもう、いっその事「先輩と私」は今回をもって終了していただいた方が良いのではないかと思っています。私の独断ですが、今後道具有りという方向に進むのであれば、もう、U&Kさんに「先輩と私」への愛情、思い入れは無いように思いますので。

 私ごときが言うのは大変おこがましいのですが、U&Kさんにはぜひ、原点に立ち返っていただきたいです。
 なぜ、「先輩と私」が多くの方々から支持されてきたのか?
 これが答えだと思います。
私が道具使用を嫌う理由
 私がレズ作品に道具を使って欲しくない理由は一言、

 「愛情が感じられない」

 私がレズ作品に求めるものは見た目のエロさはもちろんですが、レズビアンの関係である二人の間に「愛情がある」ことが大前提なんです。
 ヘタでも一生懸命自らの手、指、唇、舌を使って愛撫すれば相手を気持ちよくさせたいという感情(すなわち、それが相手に対する愛情)が伝わってきます。道具を使うということは自らの手によっては気持ちよくさせる自信がないのでそれに頼っているのだと感じられる、あるいは手間を惜しんでいるようにも思えてしまいます。

 そもそも、レズのそれに限らず、SEXというものは肉体と肉体との絡み合いであるはずです。本来のSEXは子孫繁栄のために生物に必然的に備わったもので、その必然的な行為には苦痛があるがために行為に至らないのでは困るので快楽というものが与えられたのでしょう。
 そこには肉体以外のものは介在する必要はないはずです。

 突飛な表現かもしれませんが、レズのSEXはプロレスに例えられると思います。
 肉体と肉体のぶつかり合い、ワザと技の応酬(テクニック合戦)によって観客は酔いしれるのです。
 肉体以外のものを使っての試合は本来望まれてはいないでしょう。何を使っても良いという特別ルールのデスマッチ等は別として。
 ここで言うワザとは「性感帯」をどう攻めるかです。女性は全身が性感帯と言われています。極端な話、男性はそれぞれ個々人固有の性感帯というものはあるでしょうが、ほぼ、男性器が全てといっても良いでしょう。
 女性の場合(じつは男性もでしょうが)、女性器のみならず、オッパイ、乳首、耳、首筋、背中からつま先まで、気持ちよくなれる部分が多くあり、そこを攻めることによって快楽を与えることが出来るでしょう。
 ですから、攻めのバリエーションは豊富にあり、道具を使用しなくとも、人に備わっている手、指、唇、舌でも充分に満たすことが出来るはずです。
 そしてまた、 「女性同士の肉体の絡み合い」こそがレズならではのやらしさ、美しさであると思うのです。

 先ほど、レズのSEXはプロレスに例えました。
 私には道具を使うということはプロレスに関心のある方々ならばお解りいただけるとは思いますが、まるで、 アメリカプロレスの世界チャンピオンが、フォール負け、ギブアップ負け以外ではタイトルの移動はないというルールの下で、試合中八方ふさがりとなり、反則ではないですが、自らリングアウト負けを選んでタイトル防衛したのに似ているような感じがします。
 道具を使用しなくとも、人の持つ身体部分を使って相手を快楽に導くことが出来るのに道具に頼ってしまうということは「自ら放棄、逃げた」とも考えられると思うのです。

 ただ、私も、道具を使うことに全面否定というわけではなく、使い方によっては許せる場合もあります。
 基本、電マ、ローター、バイブ、巨大ディルドーを使った場合、絡み合う双方の身体が離れてしまうことがほとんどです。私がレズSEXに視覚的に最も求めるものは「密着感」です。
 双頭バイブ、ローター、バイブをあくまでも快楽に導く補助的役割として使うならば、例として、お互いにローターを相手の性器にあてがい、または、双頭バイブを挿入し、ギュッと抱き合ってキス、身体を擦りつける等の行為をすることには異論を挟む余地はありません。
 私がそれで興奮した作品にFAプロの「誘惑されて脅迫されて・・・女教師と教え子の同性愛同棲」という作品があります。
 レズの関係にある二人の先生が素っ裸になり、双頭バイブを椅子の脚に固定し、向かい合って双頭を二人で挿入し、そしてギュッと抱きしめながら腰を激しく振って果てるというシーンでした。


 レズの基本は「指」でしょう。
 昭和の偉大な小説家の一人、松本清張氏の作品に「指」という作品があります。過去幾度となくテレビドラマ化され、記憶に新しいところでは先頃エイベックスに移籍した後藤真希さんが主役で放映され、DVDでも出ました。
 この作品は幼い頃貧しく育った少女が若手人気女優にのし上がるため、レズの関係を利用して自分を同姓として愛してくれた女性を死に至らしめるまでに翻弄して、結果、自ら墜ちていくという話です。
 話はそれますが、この松本清張氏は実際にあった昭和の疑惑事件を題材に小説という形を使って問題提起した作品、「日本の黒い霧」「小説帝銀事件」などを書かれています。
 こういった自らの調査を下にした作品を書かれた方ですから「指」という題名はレズビアンに深く関わりのあるキーワードであると考え、綿密な調査を下に付けられたと考えられ、レズビアンにとって要(かなめ)となるものなのでしょう。
 本物のレズの方は指の爪は短く切っておられるということであり、とくに、他の爪は伸ばしていても人差し指と中指だけは短く切っているそうです。

 このことからも「指」はレズビアンにとって重要なものであり、それを充分に使って愛撫することがレズビアンのSEXの基本なのでしょう。
 また、以前に見たレズAV作品の中で、「レズのタチ女性は道具を使って相手をイカせることはプライドが許さない」というお話も聞いたことがあります。

 私は道具否定でここまで持論を続けてきましたが、矛楯するかもしれませんが、道具を使う作品まで全否定するつもりはありません。
 またまたプロレスに例えて恐縮ですが、結構前のことで覚えておられない方もおられるでしょうが、FMWという現参議院議員の大仁田厚さんが旗揚げした凶器何でもありのデスマッチをメインにした団体がありました。
 今回話題とされているところのレズ作品に関していえば、この団体にあたるのが「CROSS」や、「アンナと花子」であると言えるでしょう。ここは道具使用、特に巨大ディルドーが多く使用されているメーカーですが、これはこれで支持しておられる方も多くおられ、それが、CROSSとコンセプトがほとんど変わらないアンナと花子の発足につながるほどニーズも多いのでしょうから、こういったメーカーがあっても良いと思います。興味なければ見なくても良いのですから。

 しかし、今回私が問題としているところは「先輩と私」という道具の必要性が感じられない、前回記事でも述べました「女子校生ものに道具はそぐわない」シリーズに道具が出てくるということは少なくとも私にとってはショックな出来事でした。
 たしかに、初期の「先輩と私」にも道具使用はありました。しかし、当時は女子校生レズものが少なかったこと、それまでに他社で出ていた女子校生レズ作品には普通にバイブやローターが出ていたのでそれほど違和感、嫌悪感はなかったこと、そして、何よりも出演者が無名で、「もしかして本当のレズビアンではないか」というリアリティを醸し出すほどの本気度の高い絡みによって道具使用も凌駕していたのです。
 
 いまや今回の出演者の方の出演履歴もわかり、出演作もレズ作品だけでないことは判ります。レズに特に思い入れがある、特別「レズが大好き」な方ではないでしょう。
 ですから道具使用というだけで否定してきたような私ですが、今回の「先輩と私」も道具使用も気にならないほどの絡み、筋を展開していただけている作品であることを熱望します。
 もし、やっぱり道具使用しなければ成立しなかったのかという作品であればその時には改めて私の考えを整理したいと思っています。
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